総量規制対象外のおまとめローンが人気の理由

借金の最悪のパターンが複数の業者からお金を借りている状態です。
いわゆる多重債務状態で、借金地獄に陥る典型的なパターンなのです。
これは毎月の負担も非常に大きくなり、返済困難に陥ることが多いものです。

例えば、銀行と消費者金融合わせて3社から50万円ずつお金を借入れていたなら、1社ごとの毎月の返済額が15,000円とすれば、3社合計で45,000円にもなります。

これだけ毎月返済しなければならないならば、所得が少ない人にとっては非常に苦しいことでしょう。
そこで便利なのがおまとめローンです。
おまとめローンとは、複数の業者に対して借りているのを1社で借り換えることによって、借金返済の負担を軽くするというものです。
また、債務管理が楽になるので、複数借りていると返済日ごとに金策しなければいけなかったのが、月1度の返済になるため、精神的にも楽になるメリットがあります。

試みに、50万円を利息18%で3社に対して返済していく場合を考えてみましょう。
この時には、単純計算で150万円×0.18÷365×30=22191となり、毎月利息だけで22191円も支払わなければなりません。
こうなると、全体で45,000円を払っているのですが、元金は22,809円しか減らないことになります。

借金一本化は銀行ローンのほうがしやすいわけ

しかし、おまとめローンを活用すれば、全体の金利が下がることになります

例えば1社で150万円を借りて、金利が10%に下がったとしましょう。
この時に払わなければならない利息は、150万円×0.1÷365×30=12328となって毎月の利息は12328円ということになります。

もし毎月45,000円の返済をすれば、元金は32,672円減っていくこととなり、返済は早く終わることとなります。
当然、最終的な返済総額も少なくなります。

したがって、おまとめローンは是非利用したいのですが、消費者金融でおまとめローンを使おうと思えば、150万円をまとめるために、450万円の年収が必要となります。
これは、年収1/3以上はお金を借りられないという総量規制のルールによるものです。

そのようなときには、総量規制対象外の銀行でお金を借りて一本化すのがオススメです。
何が総量規制の対象で、何がそうでないのかという区別にについては、こちらのページでも詳しく紹介しております。

銀行ならば、貸金業法の枠にとらわれないため、年収の3分の1以上をお金を借りることができるため、年収が450万円以下でも150万円の借金をまとめることができるかもしれません。

総量規制対象外のカードローンは主婦でも使えるので便利です。

もちろん、借り換え→一本化する際にも審査はあります。
金額が大きく、すでに複数社から借りている状態で、借入申込をするわけですから、必ずしも簡単ではありません。
しかし、先にも述べたとおり、一本化に成功すれば利息は圧縮され、取引が1社になるので返済はぐっと楽になります。

おまとめローン審査について。年収・厳しさ、通らない理由

最後におまとめローンの審査基準について解説します。 まず、年収ですが、200万円がひとつのラインになります。 一般的なカードローン(フリーローン)がアルバイトで年収100万円程度の人が、お金を借りられることを考えれば、それに比べて少しハードルが高いといえます。

次に審査の厳しさですが、消費者金融と銀行でお金を借りることを比較すれば、銀行のほうが難易度は上がります。 これは、銀行のほうが低金利で条件が良いためです。 だからといって、消費者金融が審査が甘いわけではありません。

結局のところ、各金融機関とも独自の審査基準を持っており、どこが審査が甘くてどこが厳しいといういうのは、わかりせん。 しかし、個々の金融機関によって審査の甘さが違うということはほとんどありません。

ただ、キャッシングは申し込んでみるまで結果はわからないので、審査に自信がないから諦めるというのはしないほうがよいでしょう。

また、審査に落ちるには理由があります。
申し込みする前にある程度自分で、審査通過の可能性があるかどうかが、これで判断がつきます。 審査落ちする理由の95%以上が以下の5つに分類されます。

  1. 延滞歴がある
  2. 年収が足りない
  3. 他社に借入中
  4. 同時複数申込(申込みブラック)
  5. 入力ミス

これらは、おまとめローンだけでなく、通常にキャッシング等でお金を借りる時にも共通して言えることです。 今回のおまとめローンについて言えば、4.の同時申し込みは、1社に絞って申しこめば問題ありません。あと5.も申込時に注意すればよいだけです。

3.の他社借入中は、おまとめローンという性質上、金融機関側も承知していることです。 ただし、件数が4件、5件、もしくはそれ以上と、返済能力を超える借り越がある場合は、危険信号です。

1番注意したいのは、延滞歴があるかどうかというところです。 銀行を含め複数からお金を借りていれば、どうしても返済が滞ってしまうということもあるでしょう。 そうすれば、信用情報機関に履歴が残り、延滞が発生した以降の新規での借入が難しくなります。

  • 銀行カードローンの返済遅れ
  • リボ払いの払い忘れ
  • 奨学金の滞納

ここ数年でこのような経験をしていないか、ちょっと思い出してみてください。 思い当たるフシがなければ、年収さえクリアしていれば、おまとめローンに通過する可能性は高くなると思われます。

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